2014年08月01日

国際バカロレア入試<中編>

FMICS(高等教育問題研究会)の会報 『BIG EGG』2014年8月号 掲載のエッセイです。
<前編>から

 国際バカロレアの2年間のDP課程は、以下のようなカリキュラムで構成されています。

【6つの教科グループ】
1.言語と文学
2.言語習得
3.個人と社会
4.実験科学
5.数学
6.芸術または選択(1〜5よりもう1科目)
 上記の6グループから1科目ずつ選択するとともに、そのうち3〜4科目は上級科目(HL)、3〜2科目は標準科目(SL)として履修し、授業時間数は、上級科目が各240時間、標準科目は各150時間です。なお、学校独自にシラバスを設定する科目や、複数グループにまたがる学際科目の特例もあります。

【3つのコア要件】
1)課題論文(Extended Essay)
 上記選択科目の1つから、それに関するトピックで4000語の論文を作成。
2)知識の理論(Theory of Knowledge)
 批判的思考や知的探求方法についての100時間以上の学習活動。
3)創造性・活動・奉仕(CAS)
 150時間以上の課外活動。

 国際バカロレア資格(IB Diploma)の授与と評価は、学校内の評価と統一試験(毎年5月と11月に世界統一日程で実施:3月卒業の日本国内校であれば11月に受験)による外部評価にもとづいて行われます。6つの教科科目については各1〜7点、「課題論文」と「知識の理論」が合わせて0〜3点で評価され、45点満点のスケールで、基本的に24点以上(細目の最低要件あり)でディプロマが授与されます。

 従前は、日本の教育制度(学校教育法第1条)に基づくDP課程認定校もこれらの授業と試験は全て英語(ないし仏語・スペイン語)で実施しなければなりませんでしたが、2015年度より「日本語と英語によるデュアルランゲージ・ディプロマ・プログラム」(日本語DP)の認定が始まることとなりました。教科科目のうち2科目は英語で実施する必要がありますが、残りのカリキュラムは日本語での実施で資格要件を満たす事が可能となります。

 2013年5月、日本語DP導入に関心を有する高校等(設立時36、現在50機関)を構成員とする「国際バカロレア・デュアルランゲージ・ディプロマ連絡協議会」が設立され、同年10月には東京都立国際高校(公立校での認定は初となる)など5校がこの枠組みによる最初の認定に向けた申請を行いました。すでにこれらの学校では、来年4月に入学する生徒(2年生からDP課程を開始)の募集活動が始まっています。

<後編>へ
(出光 直樹)

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