2012年02月12日

東京大学大学院教育学研究科(大学経営・政策コース)科目等履修生出願要項の“残念な”規定

 大学職員を対象とした大学院のプログラムには、桜美林大学の大学アドミニストレーション研究科(通学課程通信教育課程)の他に、首都圏では東京大学が、教育学研究科大学経営・政策コースとして開設しています。

 両校とも、正規の大学院生の他に、一部の科目のみを履修する科目等履修生を受け入れており、東京大学のそれは、おそらく東大での唯一の科目等履修生制度ではないかと思われます。

 さて現在、2012年度夏学期の出願要項が公表されていますが、これを見ると、「出願資格」の項に気になる一文が記されています。


・出願者は日本の国籍を有する者に限る。


 東大のこのプログラムが入学を想定している、大学の職員等には、たしかに数は少ないながらも、外国籍の方もおります。日本で生まれ育った永住資格を有する方から、留学生として来日して日本の大学に学び大学職員等に就職した方まで様々ですが、この規定がある以上、こうした人たちは排除されてしまいます。

 正規の大学院生においては、外国籍であることをもって排除するような規定は無いようなので、何とも解せません。

 きっと、“この科目等履修生となることをもって留学生としての在留資格を得ることは出来ない”というのがこの規定を記した本意なのかもしれませんが、そうであれば、正確にその様に書くべきでありましょう。

 国際化を掲げて華々しく秋入学の構想を打ち上げられた東京大学の、しかも大学経営の専門家を養成しようとするプログラムの出願要項にしては、なんともかとも“残念な”規定であります。

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【追記】
その後、2014年度の募集要項までは、「出願者は日本の国籍を有する者に限る。」の規定が残っていましたが、2015年度以降は、良い形に変更されています。
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2010年04月07日

大学職員の自律的キャリア形成 - 社会人大学院の活用を検証する

と題した、FMICS(高等教育問題研究会)の月例会が開催されます。

桜美林大学大学院 大学アドミニション研究科(旧:国際学研究科 大学アドミストレーション専攻)を修了されたお三方をスピーカーにお迎えして、大学職員のキャリア形成と社会人大学院の活用について検証します。

【日時】 2010年4月17日(土) 午後4時〜6時30分
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階307教室
     (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)

【スピーカー】
 落合 英樹 (白百合女子大学学長室)
 諏佐 賢司 (東京大学情報基盤センター)
 古賀 暁彦 (産業能率大学准教授)

*詳細はこちら↓をご覧下さい。
http://www.fmics.org/monthly/2010-04.htm#3

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2008年05月05日

名古屋大学大学院が学習キャリア形成学専攻(仮称)設置を計画中

 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 では、学習キャリア形成学専攻(仮称)の設置を計画しているようです。

 現在、Webアンケートが実施されていますが、この専攻には以下の2つの講座と10の領域の設置が検討されています。

【学習デザイン学講座】
1 学習サイエンス論(学習サイエンス基礎論、教授・学習課程論)
2 カウンセリング論(カウンセリング基礎論、キャリアカウンセリング論)
3 キャリア教育論(キャリアガイダンス論、職業教育論)
4 生涯学習デザイン論(生涯学習システム論、地域社会教育計画論)
5 生涯健康デザイン論(生活活動マネジメント論、生涯体力マネジメント)

【高等教育システム創成学講座】
6 高等教育基礎論(高等教育システム概論、高等教育社会学)
7 高等教育政策・財政論(高等教育政策論、高等教育財政論)
8 高等教育経営・組織論(高等教育経営論、高等教育職員論)
9 高等教育学習内容論(学習支援・FD論、学生キャリア支援論)
10 専門職教育論(専門職教育基礎論、高等教育情報論)


 名古屋大学大学院の教育発達科学研究科には、すでに現職の大学(教)職員向けのプログラム(高等教育マネジメント分野)が開設されていますが、これを専攻レベルに拡充する構想のようです。

【7月追記】「残念ながら、諸条件が整わず、文部科学省への申請にまで至ることができませんでした。」とのことで、設置計画は保留になったようです。

 学習キャリア形成学専攻(仮称)設置計画の保留について

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2006年12月14日

大学院生に特化した職業紹介会社

株式会社DFS [ DOGFIGHT & STRAWBERRY ]
http://www.d-f-s.biz/graduates/index.html

DFSは、大学院生に特化した職業紹介会社です。「人と企業を理念で結ぶ」をテーマに、年齢やキャリアにこだわらず基礎能力の高い人材を探しており、かつ「理念」をもっている企業に大学院の学生(卒業生)の皆様を紹介しています。我々は、大学院の学生がもつ能力を評価し、その能力をどのようにビジネスに反映させるかを真剣に考えている企業とのみクライアントとして取引しています。したがって、正しいアドバイスとサポート、そして就業訓練と高い意識さえあれば、もともと基礎能力の高い大学院の人材がこうしたクライアントの中に満足のいく就職先を探すのは、努力が必要ですが決して不可能なことではありません。

「専門が何であったか」という観点ではなく、
「その人がどのような基礎能力をもっているか」という観点にたって能力を測定し、もっとも適切な職業を紹介。

 DFSは大学院生の方の専門をマッチングの際に一切考慮しません。文学、哲学、法学、経済学など様々な分野の研究をされていた方が対象ですが、その専門分野のほとんどはビジネスの現場で応用するには非常に専門性の高い知識であり、無理にその専門性の高い知識でマッチングを行おうとすれば、マッチングの幅が非常に制限されるばかりか、マッチングしたとしても収入や継続性の面から職業が非常に不安定なものになりかねないと考えています。

きちんとした評価と収入、そして安定したキャリアパスということを考え、DFSではあくまで大学院生の皆様の基礎能力(論理能力、文章読解能力、文章作成能力、調査研究能力)などを評価したうえで、その能力を企業の根幹部分である現場で発揮してもらうようにマッチングを行わせていただいております。そのようなマッチングは一見遠回りにみえますが、企業と人材側の両方に成長性かつ継続性がある関係を築くには非常に大事なことなのです。

<後略>

・・・ふむふむ

【12/16 追記】

・・・でもって、後から少しくらいは所感を書こうかと思っていたら、マイスターさんが早速取り上げて、いつものように長〜い文章で論評されてます。さすがです。

「大学院生に特化した職業紹介会社」(12月15日 22:30)
俺の職場は大学キャンパス


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2006年11月19日

「大学職員の大学院活用法」

と題した講演会が、12月22日(金)19:00〜21:00、桜美林大学PFC(プラネット淵野辺キャンパス)にて開催されます。

詳細はこちら。

2001年に、新宿サテライトキャンパスに開設された桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻の1期生のお2人(足立 寛 氏、鳥居 聖 氏)が、講演をされます。

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2006年01月14日

「学生相談研究」スクーリング&レポート2

 本日は、桜美林大学大学院の通信教育科目「学生相談研究」のスクーリングがありました。(前記事

 2コマ3時間の授業では、参加者の事例報告とカウンセリングスキルの実習が行われ、10名の受講者にてワイワイガヤガヤと楽しい雰囲気の内に時が過ぎました。

 担当の岩田先生は気風の良い姉御肌の方で、2回のレポートへのコメントは丁寧で心に染み渡る言葉が溢れており、とても素敵な方です。

 昨年12月に提出したレポート2は、前回のレポート1より執筆に難儀し、自分としては今ひとつの気分での提出でしたが、一昨日返却された評価を恐る恐る見ると、思いのほか良い(前回よりも高かった!)評価を頂きました。続きを読む
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2005年12月24日

【コメント】大学経営者&職員養成大学院シンポ12/23

12/23 桜美林大学新宿キャンパスで開催された公開シンポジウム

大学プロ経営者&職員育成をどうするか
―大学院プログラムの課題―

には、申し込みお断りが出るほど、会場満員の参加者数を経て盛況でありました。
<前記事はこちら>

 いろいろ内容を書きたいところですが、とりあえず、当日参加が出来なかったある方から頂いたお問い合わせについて記します。

> 立命館の話は多少聞いたことがありますが、名城大も動きを見せてますし、関心がありますね。しかし、名城大のコースにはニーズがあるのでしょうか。

 名城大は、あの切れ者の池田さんが、自身の社会人学生指導の経験(名古屋大大学院の大学職員向けコース、初・中等教員向け研修会等)を踏まえて、コンセプトを練り上げていますので、なかなか期待できそうです。

*ターゲットは若手と中堅の大学職員&初・中等教員
*教育マインドと経営マインドの統合
*“現場”を創造できる人材の育成
*PBL(Project-Based Leaning)による授業展開=現場の課題を発見し解決していくための“スキル”の修得を重視


> 関東の桜美林、関西の立命館、中部の名城という図式が成るのでしょうか?

 そう言えなくもないでしょうが、先行する桜美林は、最も多くの教員・科目を有し、通信制も持って総合デパート的に展開しているのに対し、他の大学はそれぞれにコンセプトを絞って来ていますので、単純な地域分担という訳でも無いと思います。

 それから、マイスターさんの記事へのコメント(文字数制限の関係でここに記載)です。


さすが、ずばっとポイントをつきましたね。同感です。
これは、以前から多くの関係者(特に学んでいる人たち)も感じていたと思います。

でも私は以下のように納得しています。

>○大学職員育成大学院の卒業生の、キャリアモデルとしては、
> どのようなものをお考えか?

 “そもそも”(当日のキーワードのひとつでしたね:正確には“そもそも論”)、近代日本教育史を紐解いた時、新しい種類の学校や教育課程が登場した際に、卒業生のキャリアモデルが明確にイメージ&用意されていた事は意外と少ないのですよ。
 まあその点について、提供者が変に開き直って全く考えていないとしたら困りますが、なんといっても新しい分野や働き方を作っていこうという事ですから。学ぶ側にも自ら切り込んで創造していく覚悟が必要です。
 “そもそも”(また登場)、お膳立てされたルートに安心するのではなく、自らの固有の世界を創造していくのが、プロフェッショナルというものだと思います。少なくとも、自分はそのようなつもりでやっています。

>○大学職員のレベルアップの場としての「大学院」のプログラムというのは、
> どう位置づけられるのか?各種の研修や、専門学校などと異なるところはどこか?
> またMBAの非営利組織コースなど比べての特色や優位性はどこにあるのか?

 これは、シンポの報告の中である程度出ていたと思いますが・・・。

 *時間をかけないと修得が難しい“スキル”の修得。
 *修士というアカデミックなコミュニケーション基盤

 MBAとの違いについては、「MBAでの内容やスキルがある程度応用できるにしても、それで教育の現場の問題を全てカバーできるわけではない、教育にはやはり固有の内容やスキルが要求される世界がある」、ということではないでしょうか。

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2005年12月03日

大学プロ経営者&職員育成をどうするか―大学院プログラムの課題― @桜美林大学新宿 12/23(祝)

標記テーマの公開シンポジウムが開催されます。
2005年12月23日(金:祝)13:30〜17:00
桜美林大学新宿キャンパス 詳細はこちら

 大学職員向けの大学院プログラムを開設(予定)している4大学の関係者が報告し、リクルート『カレッジマネージメント』編集長の中津井さんがコメントします。 当然、これらの大学院の入学者募集・広報を狙ったシンポジウムでしょうから、入学者として関心を持っている方にも、情報収集の良い機会だと思います。

 桜美林大学に関しては、12/11(日)にも説明会が開催されます。

<関連する後記事12/24>

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2005年11月21日

大学職員の為の大学院の説明会@桜美林大学新宿 12/11(日)

大学職員の為の大学院プログラム
桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻(通学制&通信制)の説明会が、
12/11(日)13:00〜15:00 に開催されます。詳細はこちら

 なお、元担当者&前身プログラム修了生&現科目等履修生としてご紹介いたしましたが、私自身は 別件 があるため参加しません。

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2005年11月20日

Open Campus & KONISHIKI講演会!?(@筑波大学東京12/10)

 受験シーズンを迎えて、大学のポスターが目立つ電車内(地下鉄半蔵門線=東急田園都市線)、ふと目をやるとそこには;
20051210tsukuba.jpg

(ちょっとボケててスミマセン)笑顔のKONISIKIさんが写っているのは、筑波大学の広告ポスター。私立大学が億単位の予算を立てて各種の広告展開をしているのに比べ、国立大学のそれは珍しいので目につきました。

 なお、このイベントが開催されるのは茨城県つくば市の本校ではなく、東京キャンパス大塚地区(地下鉄丸の内線茗荷谷駅2分)。ここは、前身の 東京教育大学 の本拠地だった所で、現在は一部の研究施設や 社会人向け大学院 が置かれています。

 オープンキャンパスを実施する 国際MBAプログラム(MBA Program in International Business)は、ほとんどの授業科目が英語で開講されるようで、公式ページからして英語のみで記載されています。

 KONISHIKIさんが登場するのは、 “Entrepreneurship, Innovation and the Challenge of Starting New Ventures in Japan” と題したシンポジウムで、彼の起業(株式会社KP)の経験などを話されるようです。スピーカーは他にInes Ligron女史(Miss Universe Japan 創設者)とDan Thomas氏(President of Tokyo American Club)。もちろんシンポジウムの使用言語は英語でしょう。

 なお、ここまで詳細に書いてますが、私は別件があるので参加しません。

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